手から精子と顎からよだれのにおいをさせながらさめざめのライブを観に行った話編

拭って消えないものはやっかいだ、匂いも傷も、ジョバジョバ湧き続ける涙も似たようなもので、あとを引いて胸糞が悪い。すんすんなんて泣けない。涙の数だけ弱く、そうだか弱い女になっていたら誰か守ってくれただろうか?などそういうのは考えるだけ無駄。強さとか弱さとか数値化できないそれで人を不当化するのは私の悪い癖で死なないと治らないのかもしれない。そんなのも含めて私の持つ全ての負をセメントで埋め立てるべくこの度始めたのがマッチングアプリで。卑屈は卑屈なりに改善したいと思っているわけで。毒を制すのは薬、ひねくれを治すなら愛では?と甘い考えを持って、知らない男に会うべく知らない街に降り立っていた。甘いから傷つくんだけど、傷を忘れさせるのは新しい傷だと思った。
 
初めて降りる駅、腹ごしらえのコンビニのチャーハン、エレベーターなし◯階、その人と一緒にいたのは濃くも薄くもない実質の2時間だった。その人の整頓された部屋にあるCDやマンガや写真集、本棚の中身は半分以上が私の好きなもの、知ってるものだった。そんなもんで他人がわかるなんてことありえなかった。想定外でもない。なんてことはない。
帰り際に玄関で申し訳程度に抱きしめてもらった。陽が傾く前に電車に乗って、ライブの前にカフェでご飯をお腹いっぱい食べた。多分もう二度と会うことはないな、というのはお互いわかった。
 
フロアに手すりがあって、鉄を握ると錆の匂いと混ざった。脚色せずに言うと大大大好きなアーティストというわけではなくて、ないんだけど、それでも高校のときからずっと聴いたり聴かなかったりしてて、たまたまライブ知って当日券で行った。そんな日もあるんだね。「あのときああしてれば」というのを私はあまり思ったことがない。良い悪いとか正誤とか善悪とか合否とかそんなのなしに、そのときはそのときなりに考えて出したものなはずで、それ以外は不可能でしょうがないって思ってるからです。でもこのときは東京に来て良かったと、完全に思った。ハッとした。私が可能にできたことなんだと思った。ライブ見ながら、これが私の東京ドキュメンタリーか〜〜〜〜!!!思ってたんとちげえ〜〜〜〜!!!好きな人とはセフレにすらなれねえ〜〜〜〜!!!知らん男にも傾倒できん〜〜〜〜!!!あ゛〜〜〜〜!!!とこのときはさすがに思った。思い散らかした。しょうがなくしなくてよかった。しょうもなくてもいい。報われなくても全部私のしたことで、なんにもないよりまだマシな気がするから、それでいいと思ったよ。
 
 
 
 
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ヤッベ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんか男と会ったあとに見たライブがしこたま良かったって話をしたかったんだけど、シリアスな感じ出てしまったな~~~~~東京に来て好きでもない男を触って感傷に浸ってるクソマンコみたいになってしまったけど違う~~~~可哀想ぶるとかもってのほかだし自暴自棄も迷走もしてない~~~~~~~私もう24だからな自分でやろうと思ったことやってるんじゃけどこういうこと書くとあいつ大丈夫か?とか東北で囁かれんのかな、かな まいんじゃけど、あとそういえばその人の部屋めちゃくちゃ整頓されてたんだけど私は汚い部屋と汚い字フェチでゲンナリ。うーん部屋の汚いヤリチンって少なそうだ
飛躍の年です。